-もうひとつの修理法-
今回は新たな修理方法です。
今までは似た色のプラスチック生地を修理箇所に張りつけて修理をしておりました。この修理法のメリットは修理痕が目立ちづらいことなのですが、デメリットは1.似た生地が必ず見つからない、2.フレームが乾燥していると溶剤が反応せず修理の箇所によっては修理不可となる。
特に2を理由に外注で行う他店様で断れることが多いです。当店ではそんなフレームでも修理してきましたがそれでも修理箇所によってはできないこともありました。
前置きが長くなりましたね。
今回の修理は乾燥があり、細かい箇所なので今までの修理方法ではできなかったものです。
芯となる金属ごと折れてしまっております。乾燥がなければ似た生地で施工していくのですが、細かい箇所ということもあり溶剤がくっつきません。
お客様のご希望は掛けられれば最悪かまわないということでしたので、新たな方法で直しました。
特殊な樹脂で破損個所を成形します。こちらの方法は本来の修理法より強度はありますが、修理痕が目立つことが最大のデメリットでしょう。
これで掛けることは可能です。個人的には実物はそこまで目立たないという印象なのですが皆様はどうでしょうか。
ひとまず修理方法に幅が広がったのでよりご要望にお応えできるようになりました。破損してしまっているとやはり勿体ないです。掛けれて眼鏡の存在意義もあるわけで…
ご愛用の眼鏡や思い入れのある眼鏡が破損してしまったら是非一度ご相談ください。