
ヴィンテージフレームにご興味がある方はご存じのガラスレンズ。
製作コストや扱いの難しさから今ではプラスチックレンズが主流となっておりますが、個人的にはガラスレンズに魅了されております。
高級のグラスにガラスが使用されている通り、「透明度」はプラスチックには出せません。
眼鏡レンズにも同じようなことが言え、ガラスレンズを綺麗に拭きあげると、レンズが入っていないような錯覚に陥ります。またカラーをいれた際にも透き通った色の入り方をします。
少し前置きが長くなりましたね。
今回は「昔のガラスのカラーレンズを復活させてみた」というお話です。
当時はガラスの原料を高温で加熱することで溶かして液体にした状態で染料をいれガラス自体に色をつける通称”練りこみ式”でカラーレンズを作成しておりましたが、製作の手間、コスト面で今は透明のガラスに色をのせる製法に変わっております。練りこみ式はガラス自体に色がついているため半永久的に退色しませんが、現在の製法は時間とともに色が薄れていくことがあります。
この練りこみ式で今回はレンズ製作しました。
レンズカーブは1900年代後半あたりまで多く使用されていた2カーブ。ガラスを強固にする強化皮膜と当時の仕様を再現しました。
ヴィンテージフレーム=フラットレンズの印象が強いですが、流通しているヴィンテージの年代から考えると2カーブレンズがしっくりきます。
その他にフラットレンズは特有の歪みが生じる場合がありますが、2カーブはほぼ生じないという利点があります。 歪みなくもっとも浅いカーブ、それが2カーブなんです。
今回は第1弾として度なしのグレー25%、グレー50%の2色展開ですが、すでに第2弾も製作中なので今後バリエーションは増えていく予定です。(手間暇かけているので製作に時間がかかるんですよ)
ちょっとマニアックな内容ではありますが、刺さる方には刺さるはず。
ヴィンテージライクな方お待ちしております。
40’sFrame France + Lens Gray 50%